ステンレス製のボルトやナットは、締め付けによって摩擦熱が発生します。その摩擦熱によってねじの部分が膨張する現象があります。その際に雄ねじと雌ねじが密着して動かなくなる現象が起こる場合があり、「焼き付き(かじり)」と呼ばれています。ひとたび焼き付きが起こるとボルトは取れなくなり、トルクによってはボルト自体が折れてしまうこともあります。岩田製作所のステンレス製セットカラーではそれを防ぐため、締め付け用の六角穴付ボルト(キャップスクリュー)にテフロン系のコーティングを施し、それによって焼き付き防止と、スムーズな締め付けを実現しています。ステンレスボルト自体の材質はSUSXM7を採用していることも特徴です。テフロン系コーティングも含めて、改正RoHS(通称RoHS2。10物質の制限)指令に適合した材料を使用しています。
![ステンレスボルトを使用する際の焼き付き防止処理について](content/images/118C.jpg)